プリント基板ができるまで(2)基板の材料はどんな形?入荷時の寸法から加工、納品まで

様々な電子機器に内蔵されるプリント基板。前回の記事では一般的な基板が主に合成樹脂製であること解説しました。今回は実際に材料から加工される流れをかんたんににわかりやすく解説します。

材料と寸法

基板の材料はどういうかたちで供給され、加工されているかご存知ですか?最終的に手のひらほどのサイズになるまでどういった経緯をたどるのでしょうか。

プリンとキバンの【おしえてPCB】!

基板って小型のものが多いわよね。小さい基板はやっぱり小さい材料から作るのかしら?

じつは材料は、メーカーから出荷時点で1メートル四方の寸法があるんだ。

1メートル!持つのも大変ね。そのまま機械で加工するの?

そこから必要なサイズを切り出して使うんだ。これを「ワークサイズ」と言うよ。

「ワーク(作業)サイズ」?製品サイズとは違うのね。

「ワーク」は加工や検査に適したサイズで、この中に一つまたは複数の製品が入る(面付けされる)んだ。

寸法の変遷

納入時のサイズ

  • 1,020mm x 1,020mm(M板)1,020mm x 1,220mm(L板)
  • パレットに収まる輸送用のサイズです。

作業時のサイズ

  • 510mm x 510mm、255mm x 255mm、255mm x 170mm 等
  • 穴あけ、メッキ、印刷など加工の工程に適したサイズです。
  • 製品の大きさや必要数に応じて変更、選択します。

完成時のサイズ

  • 外形加工で切り出され、次の部品実装工程へ進みます。

まとめ

材料は元の寸法が決まっていて、この範囲内で切り出す(ワーク)サイズや配置を工夫します。
材料1枚(ボード)からいくつの製品(ピース)が取れるのかはコストに直結するので量産時は特に注意します。

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